
同族会社の事業承継問題の内、大切な項目の一つが自社株対策だと言っても過言ではありません。
高い株価のままでは、贈与するにも、贈与税の負担が大きすぎて前に進みません。
どうすれば良いのか解決策が見当たらないまま、ただ月日だけが過ぎていく、と悩んでいる中小企業の経
営者は計り知れないものと推察されます。
ここでは、事業承継に重要な影響力がある自社株対策について述べてみたいと思います。
自社株対策の一例を次に開示しす、今後の対策の一助にして下さい。
これらのなかには、実行するに当たって、専門知識の必要なノ-ハウが数多くあります。
お力になれますので是非お尋ね下さい、お待ち申し上げます。
自社株対策
自社株対策の一つ目といえば、やはり自社株の評価額を引き下げる努力をすることでしょう。
株価を引き下げれば譲渡も吉、贈与も吉となるからです。
その方法の一部をご紹介いたします。
1.株価評価の要素を変更して株価を下げる手があります。
①株式配当をやめる.…株価要素の一つである株式配当を止めれば株価が下がります。
一般株主の株式を優先株式に変更する事で容易に自分の株式を無配当の株式に変更できます。
②会社資産を整理して、株価を引き下げる努力をしましょう。
不良在庫の処分、回収見込みのない債権を切り捨てるなどしてみましょう。
2、利益の圧縮の計画をしてみましょう。
退職時に遠慮しないで大型の退職金を支給しましょう。
資金がない場合、小人数私募債を計画しましょう。
3、生命保険を活用しましょう。
全損の生保、反損の生保を活用すれば多額の損金を作り出すことができます。
4、賞与は盆暮ではなく、決算月に支給し、決算利益を落としましょう。
決算期に利益を圧縮しなければ、株価は下がりません。
5、家族従業員の給与を増額しましょう
6、オペレ-ションリ-スを検討する。
リスクも考慮して、検討する価値はあると思われます。
7、含み損のある不動産は、処分を検討する。
8、高収益部門は分離して、別会社にする。
9、持ち株会社を設立して株価の引き下げを図る。
10、会社を分割して、後継者に持株会社株式を売買する。
11、生前贈与は節税対策の王道です。
12、相続時精算課税を導入するか否か検討する 。
13、不良債権はすべて償却する。
14、借入して賃貸不動産を購入して、評価損の計上で純資産価格を下げる。
15、株式の交換・移転を活用して、株価対策行う。
16、会社を分割して不動産管理会社に引き継がせる。
17、社員持ち株会を設立して、株式を移転する。
18、増資をして、新株を社員持株会に放出する。
19、事業後継者に種類株を発行する。
20、拒否権付き株式の活用を検討する。